空海の「風信帖」に魅せられてやっと作品にできた作品展だったのですが、最初に「風信帖」に出会ったあの感動は私の作品には全くなかったです。ああ、残念!!当たり前なのかもしれないけど、これは一体なんなんでしょう。
やっぱり、筆の勢いなのでしょうか。空海の「三筆」といわれるその品格のある和様書の原点と考えられるその書風を真似することは途方も無く無理なことだったのかもしれません。まあ、今回は途中作品、と自分に言い訳してもう一回気力をふりしぼって「風信帖」に挑戦しようと思います。今度はもっと筆の勢いをそのままに純粋な作品を作ろうと思います。もし、出来たら今度こそ、お金をかけて軸にしようと思います。
今回の美作市文化連盟の春の書画展に白雲会から出品された中に久安さんの作品があります。久安さんは86歳、我が家の父と同級生の幼馴染みです。久安さんは昨年、秋ごろ体調を崩されて、白雲会のアルネ教室も休まれていたのですが、暮れからお正月にかけて立派な作品を作り上げられました。私たちの先輩であり、お父さんのような存在ですが、書を書かれる姿勢はすさまじいものです。見習いたいものです。