今日は、5年生の日川白鳳を伐採しました。7月上旬に甘い桃を実らせてくれていた樹ですが1昨年前から生育がわるくなり、昨年春は花も葉も一応はつけたのですが、実は小さくて落果し、葉も小さく夏にはとんど自然に落ちてしまいました。病気か害虫かと思い色々と処置しましたがダメでした。
農業普及指導センターに聞くと植えてから数年経った早生系桃を中心に最近見られる症状ということで凍害が原因ではないかということでした。
昨日、よく行く和気町の岡山農園に行き話をしていると、長野県でも多く発生しているということで、ちょうど凍害に強い台木といわれる「ひだ国府紅しだれ」に接いだ白鳳があるということで1本購入し調べて見ることにしました。比較のために千曲白鳳も1本購入しました。農業も常に研究と改善です。
2015/02/27 和気清麻呂→猪→獣害防止柵
今日は諸用で隣町の和気町に行きました。
和気町は奈良後期~平安初期の貴族、宇佐八幡宮神託事件で有名な和気清麻呂の出身地です。神託事件で清麻呂が宇佐八幡宮に行った時、沢山の猪が出てきて護衛したということで和気家の氏神和気神社には駒猪があります。猪は和気家にとっては大切なものであったようです。
しかし、時代は変わって現在、猪は農家にとって厄介者です。そして、猪と同じように厄介なのが鹿です(鹿も春日大社や鹿島神宮では大切にされています。神の使者だそうです→鹿島アントラーズ)。
猪、鹿の被害に困った和気町は被害防止のために思い切った対策をとりました。集落と農地全体ををワイヤーメッシュで囲んでしまいました。効果はあったようですが‥。
今日は朝から一日中雨の予報が見事にはずれ、昼過ぎまで農作業ができました。最後まで残っていた第3ファームぶどう園の剪定も終わることができました。驚いたことに1本だけ試験的に植えているオリエンタルスターを剪定すると主枝の地際に近い剪定口からは水がジワーと出てきました。まだ、2月終わりだというのにこんなに早く根が動き出すのには驚きです。品種の特性か?ここ数日暖かい日が続いていたためか?、第3ファームが北風の当たらないところであるためか?‥‥(経験が浅いので本当に根が動き出したのかどうかは分かりませんが)。
次は剪定した枝を片付け、第1ファームの潅水施設の設置に入ります。
午後からは予報どおりに雨になったのでようやく確定申告の作業に入りました。追い込まれないと取りかかれないのは悪い癖です。
今日も、暖かい穏やかな一日でした。車の中は熱いくらいでクーラーをつけてしまいました。
一昨日前から黄砂飛来のニュースがありましたが頂上付近に雪のある那岐山も黄砂のためか霞がかかったようにボンヤリと見えました。
堤防に植えている河津桜の花芽も大分膨らんできました。本場静岡県河津町の河津桜は2月中旬には咲くそうですが、こちらでは3月中旬開花でソメイヨシノの開花とあまり変わりません。積算温度とか最低気温とかが影響しているのかもしれません。
もう3月も近いというのに大型コンバインで黒大豆を脱粒しているのを見かけました。晴美ファームは12月10日には選粒して出荷していたのとは大きな違いです。経営主の考えでどうにでも出来るというのが農業の面白さかもしれません。
やっと第1ファームのぶどうの剪定が終わりました。今日は朝7時半~夕方6時半まで昼食に15分休みましたがぶっ通しでやりました(今日までは他の仕事の合間合間に剪定していたツケがきました)。剪定の経験が浅く、さらにハウス内は切り口の乾燥防止のためにトップジンMを塗ったりしたので時間がかかってしまったのも理由です。一日中上を向いて手を上げての作業だったので肩がビリビリと痛くなりました。
第1ファームのぶどうは今年が植えてから4年目で、ハウス内は生育が良く棚前面を枝が覆う見込みですが、昨年ぶどう房を多く着け過ぎたピオーネは一部の樹の結果亜主枝の太りが悪く、枝を長く切り返さなければならない(普通15節残すところが8~10節しか使えない枝がありました)ので、もう1年余分にかかりそうです。
はやり、基本に従った栽培が必要だったと反省しています。
果実栽培では、農作業の省力化や早期成園化をねらって色々な樹の仕立て型があります。
梨では、2~3本の主枝と亜主枝を四方に広げて棚にする樹形が樹が安定して一般的でしたが、最近は樹体ジョイント型という仕立て型が広がっているそうです。この仕立て型は、2m間隔に植えた梨の木を途中で折り曲げて隣の樹に接ぎ木し、1列の長い主枝をつくるものです。私はまだこの仕立て型を見たことがありません。「晴美ファーム」の梨も昔ながらの仕立て型です。
今日は、津山市で(私にとっては)面白い仕立て型をした梨園を見つけました。ぶどうの仕立て型と同じように主枝を4本出して「H」型にし、一直線になった主枝から同じ方向に結果枝をだしていました(これを改良したのが樹体ジョイント型だそうです)。「晴美ファーム」でも挑戦しようかなと思いました。
今日は一日中雨でした。しかし、雨が降っても休みなし。ハウスの中では作業ができるのでぶどうの剪定をしました。
ハウス内には趣味を兼ねて赤、青、黄色、2倍体品種、4倍体品種等のいろんな珍しい?品種を植えています。品種によって発芽の程度・強さが違うので、芽の大きさと位置から残す芽の数を1芽でよいか2芽にするか考えて剪定する必要があり結構神経を使います(慣れれば早いのでしょうが新規栽培者には結構難しいです)。
また、ハウス内は乾燥し易く、乾燥し過ぎると発芽しにくくなる(という)ので潅水も忘れず注意してする必要があります。(外は雨なのに‥)。
切り口の乾燥防止のために大きな切り口にはトップジンMを塗りました。
今日は比較的暖かい穏やかな一日でした。ということで一日中第3ファームぶどう園の防風ネットの張り替えをしました。第3ファームは風がよくあたる所なので、園の周囲を高さ3mの鉄管で囲み、幅2m、網目4㎜の防風ネットを、中央の1mが重なるように張っています。二重にすることで防風効果が高まることを期待しています。昨年は棚づくりが完成していなかったのでネットは荷造り紐で仮固定しており、この程棚が完成したので防風ネットの張りかえに取りかかった訳です。紐で軽くくくっただけのネットだったので一年間風を受けて固定紐が伸びてしまっていました。今日は上の段はワイヤー線に集めて縛り付け、下の段をしっかりと風を受け止めれるように棚高の半分の高さ(1m)に鉄線を張り巡らせ、それにも固定しました。色々考えて張った防風ネットなので効果を発揮してくれることを期待しています。
今日は諸用で岡山市に出ていたので、帰りに赤磐市の岡山県農林水産総合センター農業研究所に寄りました。
農業研究所では農業関係の色々な研究をしているので、岡山市の方へ出たときは出来るだけ寄って勉強をさせてもらっています。今日も農場で研究員の方が作業をしていたので話を聞きました。
今日面白いと思ったのはシャインマスカットの遅出しの実証研究で、普通、シャインマスカットは10月で収穫が終わりますが、11月末まで遅らせようというものです。成木のシャインマスカットの主枝を中央で切り捨て、樹冠面積(地上の枝が占める面積)を半分にすることで元気のよい強い結果枝を出させて果実を長く持たせようとしていました。農場の状態を見たり、研究員の話を聞くと勉強になることがたくさんあります。
果樹栽培の技術をほとんど知らない自分ですが、改めて「改良、改善の気持ちは忘れないでいこう」と思いました。