今日はお盆前に出荷できるようにしようと取り組んできたオーロラブラックの収穫をしました。たまたま、２，３日前に取材依頼のあった「みまちゃんねる」さんも初収穫に来て下さっていて、話を聞いて下さったり、カメラを回したりしてくださりました。まあ、自分の宣伝ではなく美作ぶどう部会の広報活動のひとつと考えて、断ることなく極力協力しています。ともあれ、無事今年初めてのブドウということで、オーロラブラックと涼香を数房ずつ採り、箱詰めをしました。涼香は糖度計で２０度もあり、美味しいと思いますが、残念なことに、努力はしたのですが、小粒小房なのです。オーロラブラックは大粒ですが、食べる時に皮離れがよくないということがあります。しかし、甘くて美味しいです。お盆前に実り、長く保つという優れものです。どちらにしてもわずかしかないので、先のことを考えてという取組です。

先日お知らせしましたが、コトピーは生理障害が出て大騒ぎをしました。やっと粒が軟らかくなった（軟化した）ので、生理障害で茶色になった粒を切り取ってもよい時が来ました。ということで、今日は透明な袋の中をよく見て袋を外し、不良粒の摘果をしました。大きく育っているコトピーはジューシーで美味しいですが、小さな粒のものもあり、なかなか育てにくい品種です。昨年のコトピーは葉が茂り過ぎて、管理ができなかったので、今年は枝の間隔を広く取り、育てています。すると、病気も見つけやすく、今年はダニの被害も早期に見つける事が出来ました。しかし、まだ葉の色は薄く、葉の量が少ないので、光合成でできた養分が実に蓄えられているかどうか不安です。ブドウにも比較的育てやすい品種はあるので、複雑な気持ちです。

昨日の夕方、近所の友達が「遅うまで、何しよん。」と言うので、「台風対策じゃが。」と答えました。「危機意識が大切じゃで。」と言いながら、自分でもそれほどの危機感は無かったのですが、台風の風はすごかったです。今回の台風はちかづいて来ないと思っていたのですが、予報を見るたびに中国地方に近づいてくるではありませんか。昨日は夕方、暗くなるまで防風ネットを内側から鉄柱に縛り付けました。それから、夜中にハウスの南と東の窓を閉めに行ってきました！防風ネットを留めておかないと、ネットが風を含んで、道路までも膨らみ、全く、風を受けることになりません。防風対策のおかげか、なんとか、ブドウの落果は有りませんでした。ハウスの保持も風向きで閉め方を変え、無事でした。

今日は今年最初のぶどうの収穫をしました。品種はキャンベルアーリー。
このブドウはぶどう園の駐車場の日陰のために植えているものです。棚を駐車場の上に車にあたらないように高く設置しているので房づくり等の管理はしていません。毎年、鳥に多くを食べられていましたが、今年は樹全体をネットで覆ったので写真のようにズッシリと重い大きな房がたくさん収穫できました。キャンベルは酸味が強いので晴美ファームでは自家用にジュース等の加工に使っていますが、今年は多く採れたので知人に差し上げることもできました。

今日は６房も何者かに袋を破られ、２房ほどが実まで取られて食べられていました。もう、見るのもいやで、パートナーに粒の柄を切って、新しい袋をかけて貰いました。もしかしたら、ブドウ（ピオーネ）を食べるのはネズミかなと思い、ネズミ駆除の餌も置いてみたのですが、今朝はさらに被害が拡大しており、これは、やっぱり防鳥ネットの穴から、鳥（たぶんスズメ）が入って来ているのだと思いました。暑い時に補強のネットをはり、夕方見て回るとさらに５カ所の穴がありました。夕方、大雨が降ったので中断しましたが、明日の朝、またやられるのが嫌なので、最後はホッチキスで全部修理してきました。どんなでしょう。

ブドウの仕事がやっと少し落ち着いたので、長い間、放っておいた草取りをすることにしました。昨日夕方、やりかけたばっかりのときにヘビと遭遇し、今日はこわごわぼうぼうに伸びた草を手で取るということに取り組みました。写真を撮りましたが草取り前と草取り後です。ものすごく伸びていたことがわかると思います。きれいになると気持ちがいいです。夕方にはわずかですが、雨がふり、気温が少し下がったようです。

わが農園で広報活動のための写真の撮り方講習会があり、被写体としてのブドウのため、シャインマスカットの袋を開けてみました。どうぞどうぞ、講習会でも何でもお使いくださいと言ったものの、シャインマスカットが育っているかどうか不安でした。お客さんが来られる前に袋を開けていくと、なかなか理想の形とは言えない・・ので「今度はどうだ！」と次々開けてしまって、１２房くらい開けてしまいました。大きい！！とは言えるので、お客様にたくさん食べて頂けると思います。「ぶどうの中のぶどう！」とながめて頂けるものはなさそうですが、どうやったら、箱に入るかと悩むぶどうは有りそうです。

もうすぐお盆がきます。多くの方からお盆に持って行くぶどうの問い合わせがきますが、晴美ファームでは今までは８月２０日前後からのピオーネが最初に収穫できるぶどうでした。
なんとか要望に応えようと数年前からお盆前に収穫出来る黒色品種の栽培を始め、今年は何品種かが収穫できそうになりました。
まず、オーロラブラック。大粒で色づきもいいです。今日糖度を計ると既に１８度もありました。皮離れが良くないのが難点ですが商品性はありそうです。
次に涼香。独特の香りがあり色づきも良いですが、粒が若干小さいのと葉が小さいため葉面席を確保するため多くの葉を残さなければいけないのが難点です。
次にＢＫシードレス。粒は涼香より大きく色づきも良いですが幼木なのでもう少し経過が必要です。
番外で昔からの品種キャンベルアーリー。駐車場の上に雨よけなしで日除けに植えてみました。ぶどうジュースには最適です。

ハウスの中もブドウの袋をかけ、晴美ファームのぶどうは全部、今袋の中でしずかに大きく育っています。そう願っています。その中のひとつ、瀬戸ジャイアンツを開けてみました。あれほど手を焼いた瀬戸ジャイアンツですがなんとか大きく育っているではありませんか。まずまず房の中に大きく穴の開いているところはないし、ぷくぷくとした瀬戸ジャイアンツらしい形もしています。まだ大きくならなければいけませんが、あとは甘くなるかどうかが問題です。甘い瀬戸ジャイアンツになる！！というのが、瀬戸ジャイアンツ好きな私の絶対の願いです。どうなるでしょう。

カラカラです。美作地域では７月１５日以降雨らしい雨が降っていません。
ぶどうは蔓植物で根が浅く横に広がっているので水不足の影響を受けやすいです。多くのぶどう園は潅水施設を設置していますが晴美ファームでは貯水タンクに雨水を貯めホースで１本１本水をやっています。しかし、長く雨が降らないとタンクが空になり、近くの用水路からタンクまで一度水を送り、貯めてから潅水しなければいけません。
今日は第１ファームのピオーネに今年２回目の潅水をしましたが、このカラカラ天気は何時まで続くのか心配です。