一昨日の夕方から昨日の朝の間におきた晴実ファームのぶどうの盗難ですが､同じことが晴実ファームだけでなく美作市内の他のところでも起きることが心配されます。美作市内には推定１００戸程のぶどう栽培農家がありますが皆が盗難に気をつける必要があります。そこで、市のケーブルテレビと市役所に連絡し、告知放送で市内全域のぶどうの盗難に注意するよう放送してもらうことにしました。今晩、その放送がなされたので皆さんに気をつけてもらえばいいです。また、道の駅にも連絡してぶどう出荷会員農家への一斉配信で注意を喚起する話もできました。

今朝６時過ぎにシャインの収穫にぶどう園に行ってびっくり。収穫予定だった主枝（９ｍ）３本に房が一つもついていません。確か、前日にはどの枝にも１５～２０房のシャインがあったはずです。やられました一晩でシャイン約５０房が盗まれました。すぐに警察に連絡すると４人の警察官が盗まれた状態や足跡、車の轍跡などを調べてくれました。警察の話によると美作地域では数房のぶどうが盗まれた例はあるものの５０房も盗難にあった例はないとのことでした。一房１５００円だとすると７万５千円の被害になりますが晴実ファームでは２ｋｇ箱にシャインを一房入れて３３００円で販売しているのでシャイン梨では箱ができず、１６万円の大損害です。今までにない被害で腹が立ちましたが、それ以上に農家が一生懸命育てたぶどうを収穫直前に人が近くに居ることが情けなくもなりました。

今日から瀬戸ジャイアンツの収穫を始めました。先日、糖度計で糖度を計ったところ出荷基準の１６度を越えていたので今日からスタートです。しかし、いざ収穫して並べてみると見るからに糖度不足のものがあり急遽再調査してからの箱詰めになりました。道の駅には１０日以上前から瀬戸が並んでいたのに当園の瀬戸はどうして収穫基準を満たさないのか？瀬戸については他の品種以上に手を入れ、房を小さくして房数も減らしたのに‥。まだ、園には１６００房が樹についたままなのに‥。明日からは一房一房確認しながらの収穫です。

これが収穫が８～９割終わった第３ファームのシャインマスカットとピオーネです。今年は、どちらの品種も房作りが上手く行かず商品になるようなぶどうが収穫できるかどうか心配でしたが、どちらの品種も結構良い形で収穫でき１年間の苦労が報われたような感じです。

晴実ファームのメイン品種瀬戸ジャイアンツの収穫はまだ始まっていません。ピオーネとシャインマスカトは８割収穫が終わったのに瀬戸はこれからです。それでもだんだんと黄色く色づき始めてきました。今日は１房試食してみましたがまだ少し酸味が強いものの甘さの方は大分ついてきたようです。シャインほど甘くはありませんが果皮が柔らかく、甘さと酸味のバランスがよい瀬戸はぶどう好きの通に愛される品種だと自分は思っています。今年は採算を考えず比較的安価で直売所に出し、多くの方に瀬戸の美味しさを味わっていただきたいと考えています。

今年も瀬戸ジャイアンツの糖度があがりません。何とか糖度を上げようと小房にしたのですが今のところダメのようです。今年は全体として適度の雨が降り、葉が大きくてわき芽も良く出ました。９月に入ってからピオーネやシャインの収穫が忙しくなり瀬戸の管理が出来ていなかったためわき芽が伸びて枝が混み合っているのが糖度が上がらない原因かもしれません。そこで、２日前から伸びたわき芽を切り取り房に少しでも光が当たるようにしています。甘い瀬戸が収穫できれば良いのですが‥。

台風１４号が過ぎてから朝晩がめっきり涼しくなってきました。朝６時前からぶどうの収穫をしていますがついに上着を着ての作業となりました。数日前までの暑さが嘘のようです。近くでは早生水稲の収穫が終わり、ヒガンバナも咲き秋の気配がしてきだしました。晴美ファームの回りでもコスモスが満開になり風に揺れています。季節の移り変わりは早いものです。

獣や害鳥、更には台風１４号の暴風雨に負けずに頑張ってきた梨（豊香）を収穫しました。重量は６５０ｇ程あり糖度も高く美味しい梨に仕上がりました。折角収穫出来た梨なので直売所でも出して販売したいのですがメインのぶどうの収穫、出荷が忙しく梨にまで手が回りません。ぶどうのお客さんに差し上げ、喜んでいただいています。

ここ数日毎日、ぶどうの２ｋｇと４ｋｇ箱を３０箱前後出荷しています（今年の最高は今のとこと３８箱）。これ以外にも家庭用にバラで買って帰るお客さんもあるので毎日１５０房前後を収穫しています。朝６時前から収穫を始め、袋詰め、箱詰め、梱包、送り状添付そして出荷。全ての出荷が終わるは午後６時過ぎになります。この間に農園の管理、次の日の準備‥。収穫時期は良いだろうと言う人もいますが大変です。

今回の台風は本当にすごかったので、木々が揉まれて山間の道などは枝と葉でセメント塗装が見えないぐらいでした。トラックを止めて、大きな木の枝をどけたりしないと、第２ファームの桃園にたどり着けない状態です。やっと、桃園に行くと、すべてのネットが巻き上げられ、鹿でも猪でもなんでもどうぞ、という感じでした。なんとか、三脚に上がり、ネットを下ろしましたが、梨とリンゴの上は修復不可能になっていたので、カラスが全部食べているだろうなと思います。ぶどうの下も歩く場所がないぐらい葉が落ちているので、弟と一緒に端から葉っぱ拾いです。まだまだかかりそうです。